新人介護職の年収を左右することもある目標設定の重要性

昇格、昇給、もしくは賞与の査定のために行われている面談で、「次期の目標を提出しなさい」と言われも、普段から目標を設定していないならば難しいものだ。特に新人介護職は、「いつも同じ目標になってしまう」「何を目標にしたら良いか分からない」という人は多いのではないだろうか。
新人介護職は、まず介護業務を覚えなければならない。介護の技術や知識はもちろんだが、事業所のルールや仕事の流れも覚える必要があり、そのためには明確な目標設定が欠かせない。チームの一員となり、どのポジションでもどの業務でも「○○さんに任せれば大丈夫」と言ってもらえるようになろう。

ハーバート大学がとある都市の卒業生に目標についてアンケートをとったところ、約84%の卒業生は「目標がない」と答え、13%の卒業生は「目標はあるが、書き出してはいない」と答えた。3%の卒業生だけが「目標があり、それを書き出している」と答えた。
さらに10年後に追跡調査したところ、「目標はない」と答えた84%の人々の平均年収は800万円だった。13%の「目標はあるが書き出していない」人々の平均年収は約1600万円だ。そして、3%の「目標があり、書き出している」と答えた人々の平均年収はなんと8,000万円だった。
目標を持ち、それを書き出している人は、目標がないと答えた人の約10倍の年収をもらっていることが分かったのだ。この研究結果を見るだけでも、目標設定はキャリアアップする上で重要だと分かる。